祝!大キレット越え vol.3
南岳小屋で、祝杯を挙げながら下りのルートを決めました。南岳から天狗原に下ることにしました。下りに時間を要しそうだったので「11時半には出発しよう。」と決めました。決めたときから20分は余裕があったと思うのですが・・・。
11時半。ウワサさんと私はザックを担いで出発しようとしました。ところが、Yマちゃんがいない・・・。トイレに行って散歩しているのか帰って来ない・・・。やっと帰って来たと思ったら、まだ山小屋のスリッパ姿だし・・・。前の彼女に愛想つかされた理由が分かったわ!!(笑)。
このルートは、まず南岳の頂上過ぎまで稜線を歩き、その後一気に下っていきます。下の写真のような景色が眼下に飛び込んできます。十分に高度感があるよなぁ。4年前の私ならここでもビビッているだろうから、慣れって凄いなぁ。

因みに、Yマちゃんは上ったり下ったりする時のスピードが半端なく速い。だから出発が遅れても取り戻せると思って平気なのか??
ところでこのルートを使う人って少ないのかなぁ。この日の下りは私達のみだったようだし、上ってくるのもおじいさんが一人いるだけでした。おじいさんはウイスキーを飲みながらのんびりと上っていました。冬山もされるようで貫禄があるなぁ。でもえらく早い時間から飲んでいたので、酔っ払って滑落しないように注意してくださいね(笑)。
ある程度下ると、今度は雪渓の横断の連続です。去年使った槍沢~槍ヶ岳のルートとの合流地点まで雪渓がいくつも見えます。

途中の雪渓でルートを見失いました。竹の棒の目印が風で飛んだり折れたりしているので。雪渓の真ん中でザックを下ろし、道標を探しました。この日は天気が良かったからいいけど、ガスっていたりしたら怖いし・・・。

雪切りのされている雪渓では、野生のサルに出会いました。槍沢の合流地点から雪切りされていた雪渓を振り返ると、サルの群れが歩いていました。サルも傾斜のあるところより、雪切りされた道の方が歩きやすいんだなぁ(笑)。
槍沢の合流地点に到着したのは15時半ごろ。これから槍ヶ岳を目指す登山者に出会いました。ここから結構な時間がかかるんですが・・・。さらに下っていくと、かなりペースの遅い夫婦に出会いました。アイゼンもない上、下の方の雪渓ですら驚かれていたので心配になりました。日も長いし、天気も良いので大丈夫だったとは思いますが、おそらく20時近くに山小屋に入られたのではないかなぁ。
まず最初の山小屋「槍沢ロッジ」に到着しました。この時の私達の体は汗まみれで臭く、「お風呂に入りたい!!」の一心でした。ところが、こちらのシャワーはすでに時間切れでした。山小屋の夜は早いからなぁ。
ここからお風呂を求めて、凄まじい下山が始まりました・・・。地図に書いてある標準コースタイムを大幅に上回るスピードで歩きました。横尾、徳沢と来た時には日も暮れてきました。なのにウワサさんは「どうせなら上高地まで行ってしまいたい!!」と思われたらしく、ヘッドライトを準備し始めました。私は暗いのが怖いので、明神でお風呂があればストップしたかったのに、ウワサさんが強行突破しました。案の定、明神と上高地の間で日がどっぷり暮れ、ヘッドライトを照らしながら歩く羽目になりました。
「ヘッドライト消してみる?」とか言うので私は騒ぎまくり。どちらかと言えば、大キレットより怖かったです。ようやく上高地の明かりが見え、ほっとしました。
まず小梨平キャンプ場にあるお風呂に向かいました。しかし、入浴時間を過ぎてしまっていました。続いて、河童橋を渡ったところにある「五千尺ロッジ」に駆け込みました。すると、薄汚い登山者を見たからか、受付の人に宿泊を拒否されました・・・。
「マジ野宿」が頭によぎりました。上高地まで強行突破したウワサさんは私が切れるのではないかと焦ったらしいです(笑)。
ところが、隣にあった「西糸屋山荘」の方が親切で、私達を受け入れてくれました。しかも、「夕食が終わってしまっているのでカレーしか出来ないけど・・・。」とカレーまで出して下さいました。お風呂も22時まで入ることが出来ました。
食事もいただき、お風呂にも入れたので、強行突破したウワサさんに感謝です(笑)。
因みに、この日一日の登行時間は13時間以上。しかも通常の道でないし。自分達の体力にビックリです。
夜は23時に就寝。私は疲れすぎでなかなか寝付けませんでしたが、二人は熟睡したようでした。
次の日は7時ごろ起床。ウワサさんとYマちゃんは朝風呂までいただいてました。お風呂から穂高連峰が一望でき、快適だったらしいです。
朝食では、一緒になったご夫婦と話をしました。すると、私達が大キレットを越えた前日に大キレットで滑落事故があったそうです。連休前の長雨で地盤が緩んでおり、通常ならしっかりしているはずの岩をつかんだところ、岩が外れ、体が宙に浮き、20メートル滑落したそうです。幸い骨折すらされなかったようでしたが、北穂高山荘に搬送された際はショックが隠せなかったようだったらしいです。
それを聞いて、大キレットに行く前にその話聞かなくて良かったぁと思いました。聞いていたら怖くて行けなかったから。
ところで、ウワサさんの右手の親指に血豆が出来ていました。なんだろうなぁと思っていたのですが・・・、この日京都に帰ってからウワサさんが告白。大キレット縦走中に、急に落ちてきた岩に当たって血豆が出来たそうでした。現地で言ったら私とYマちゃんが怖がると思って気を利かしてくれました。
ウワサさんの血豆は除いて、とにかく無事で良かったです!!Yマちゃんの足も大丈夫だったようだし。
午前中はゆっくり上高地を散策しました。上高地でカキ氷とソフトを食べ、帰途へ。お昼は高山市でそばを食べました。
バイバイ、上高地!!

京都に帰ると、静岡のNEOさんの家に遊びに行っていたmatabyteが富士宮やきそばを買ってきたので、調理してくれました。matabyteも含めて私の家で改めてお疲れ様会をしました。
今回の登山は天候にも恵まれたし、何より念願の大キレットを制覇出来たので最高でした!!
まだ、夏は始まったばかり。次はいつ山に行けるかなぁ(笑)。
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